■ ボギーの日記 八月四日

ninngyousasiti


今日はジプシーと犯人を追いかけた。
例によって俺ばかり走るはめになったのに、結局犯人を捕まえたのはジプシーだった。何故だ。どうしてだ。
よろよろしながら車に戻る俺。死にそうに暑い。
ボギー「暑い。死ぬ、、、」
ジプシー「我慢しろ」
ボギー「できん!見ろ、汗が頬っぺた流れてる、首にもつたった」
俺は、その場で半袖ワイシャツを脱ぎだした。
ジプシーは、と見ると、目が点だ。
ボギー「心配するなよ、ハダカで帰ろうってわけじゃない。ちゃんとTシャツの着替えを持ってきとるんだ。お前もよかったら着替えんか。お前の分もあるぞ」
ジプシー「遠慮する」
ボギー「またまた、」
と言いかけて、奴を見て黙っちまったね。ほんとに平気な顔してるんだ。この炎天下にどうなっとるんだ、こいつ。ワイシャツ一枚とはいえ、長袖だぞ。ついジロジロと見ていたら、すごいことに気が付いた。
ボギー「ジプシー、おまえTシャツ着てないのか?!」
ジプシー「そんなに驚くことか」
ボギー「変だぞ!なんてこったドックの他にもいたなんて。ドックはワイシャツ自体下着代わりでシャツっていうんだからいいんだ、なんて言っとったんだ。」
ジプシー「その通り。ちなみにボスも着てない。」
ボギー「ななななにい。そんな馬鹿な。じゃあ、お前、ズボンのことパンツっていうだろ、あれパンツはかないで一枚で穿くのか?」
ジプシー「、、、、」
ボギー「刑事は汗かいてなんぼの仕事だろ、Tシャツ着ろよな。みんな着てるぞ、山さんだって、長さんだって。ほれ、お前の分!」
ジプシー「いいよ。、、、なんだ、この「祭」って赤い字は」
ボギー「あ、そのTシャツ、近所の夏祭りでもらったやつなんだ。気にすんな。ちなみに俺のは「夏男」、いいだろ?」
ワイシャツの背中にうっすらと透けて見えるロゴを見せると、奴はくるりと背を向けた。
ボギー「おおい、なんだよ、怒ったのか?」
ジプシーはそれきりスタスタ歩いて行っちまった。
しょうがないから一人で署に戻った俺は、透けたTシャツをボスに怒られた。
ボスはTシャツ着ないからこの洒落が分からないんすよ、と言ったら余計怒られた。
何故だ、どうしてだ〜。




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