ボギーの日記 9月26日

さしち


今日は、ジプシーと飲みに行った。といっても仕事がらみだぞ。
前に世話になった人の店に顔出しに行ったんだ。
こんなことでもなきゃジプシーと二人だけなんてありえん。なんてったって誘ったってウンと言やせん男なんだ。
おまけに今日の店はカクテルバーなんて洒落た店だった。世界が違うぞ。居酒屋しか入ったことないっちゅーのに、なにを注文したらいいのかもさっぱりわからん。ついびびる俺。
なのにだ。ジプシーときたら、平然として(いや奴はいつもヘーゼンとしてるが)「ギムレット」とかゆーのを頼むじゃないか(なんじゃそれ)。
あんまり慣れたふうに見えたので俺は驚いた。
「お、おまえ、いつもこんなとこ来てるのか」
「いや」
この男、仕事以外になると、ほとんどがこういう一言文だ。返事に困るっつーんだよ。
「すげえな、俺、ブルーハワイしか知らんぞ。あるかな」
「・・・」
「お前、妙なことにいろいろ詳しいなあ。あ、刑事なら当然ってか」
当たり前だろ、って顔をして何も言わないジプシー。まったく素っ気ない奴だ。でもまあ、それでも付き合ってくれてるだけマシか。
「しかし本当に変なことまでよく知ってるよな。もしかして、あれも知ってたりして。おんなのバストサイズでBカップとかゆーだろ。あれ何センチのこというか、とか知ってるか?」
「当然だ」
「へ?」
と、当然???
聞いといて馬鹿な話だが、俺は心底驚いた。
当然なのか、当然??俺は知らんぞ!!
ジョークのつもりだったのに笑うどころか俺が固まっちまった。
ジプシーは相変わらず平然と煙草をふかしてる。
明日、出勤したらみんなにも聞いてみよう。
どうする俺以外みんな知ってたら、、、。気になって気になってそれきり話せなくなった俺。
姉ちゃん、どうしよう。





- あ と が き -

知ってたら誰が一番意外ですかね。長さんかな、と思ったんだけど長さんすぐいなくなっちゃったから、出すのよしました。


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